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ワードは画期的や

私が大学生の時に、あるベンチャー企業で、インターンをしていた。そこの職場の上司から教えて頂いた教えがある。

その教えを貰ったのは、私が、何かしら文章を書くタスクを渡されている時のことである。

その上司は、”まず、最初に内容や構造を整理してから、文章を書き始めないといけないよ。ワードを使うと良いよ。”と助言してくれた。

おそらく、これは特別な教えではなく、ビジネスにおいてもほぼ常識的なことかもしれない。

トヨタはA4一枚で報告書をまとめることや、Amazonがパワポ禁止なこともこのような思想に関連していると思う。

でも、彼の言葉には続きがあって、”ワードって言うのは、画期的な発明やと思う。論理構成を明確にしやすいし、無駄な文章を書いたらすぐバレる。” といかにワードが素晴らしいかを語っていた。(ちなみに、彼は、コンサル→Amazonというキャリアを持つ方で、頭のキレは当然ながら相当良かった。)

この助言は、当時は今よりもより頭が悪かった私にとって、なかなか衝撃的だったし、今の私にもずっと影響が続いている。

と言うのも、これを聞いた時、私は、”ワードにまとめなくちゃいけないのか”、と言うよりも、”ワードを使いこなしたい!”と言う気持ちがとても強くなったことを覚えているからだ。

もし、私が、”言いたいことをまずワードにまとめると良いよ。”とだけ言われていたら、もしかしたら、制約ばかりを意識してしまって、文章を向上させようと言う気が湧かなかったかもしれない。

“いかに、ワードが素晴らしいか”という視点を私に与えてくれたことで、 “どう使いこなしてやろうか、使いこなせたら、彼のように頭が良くなるかもしれない”と考えていた。(もう、彼とは当分会っていないけど、次に会った時には、あっと言わせたいと企んでいる。)

ただし、白状すると、私は、ビジネスではWindowsを、プライベートではMacを利用しているが、基本的には、あまりワードを使うことは少ない。

個人的には、Windowsのメモ帳が、より早く起動出来るし、軽く、視覚的にストレスがない(と個人的に感じる)からメモ帳が多い。(Macの場合は、テキストエディット)

それでも、あまり違いはないだろう。下手すると、装飾や機能が少ない分、Wordより優れていると思っている。

彼の教えを思い出しながら、文章を書く時は、構成をある程度メモ帳上で、構成を決め切ってからじゃないと文章化しないことが多い。

(ありがたいことに、なぜか、メモ帳を起動するたびに、今でもあの時の言葉が思いの外多くチラつく。)

そして、私は、情報を整理するときは、メモ帳とスプレッドシート(Excel or 最近は、ほとんどGoogle SpreedSheet)の2つを利用することがほとんどで、なくてはならないツールだと考えている。

だから、自分の周りの人には、メモ帳とスプレッドシートをもっと使いこなすよう勧めることがたまにあるけれど、その際は、出来るだけこれらのツールがなぜ素晴らしいかを説いてモチベートするようにしている。

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