世界で最も名高いビジネス書のひとつであるスティーブン・R・コヴィー"7つの習慣"の緊急×重要マトリクスをご存知の方は多いだろう。
少し補足すると、自分のタスクを、緊急×重要にわけて、タスクの優先度を時間軸を考慮しながら重要なものにフォーカスし、それ以外のタスクを削ったり、アウトソース出来るかを意識するものだ。
このToDo管理方法は、いかにも優れていて、非常に使い勝手がいい。
私は、今はほとんど使っていないが、やっていた時期もあるし、今でもタスクが多くなりすぎた時は紙にかきおろしている。
(今は、普通にToDoを羅列しているだけで把握し切れているので活用していないし、前に書いた通り、自分でフォーマットを設計する方が望ましいと思っているから自分で作ったものを使う。)
このマトリクスでは、”緊急ではないが、重要なもの”は自分の成長に影響すると言われている。例えば、資格試験の勉強は、いつでもやろうと思えるが、やらなくても誰にも迷惑はかけないものだ。
例えばビジネスでも、新しい施策の考案などは重要だが、目の前の施策を続けていれば、短期的にも、中長期的にも効果を上げられる見込みが高ければ、新しい施策を考える必要はないと言えるかもしれない。
それでも、ビジネスでは、市場は簡単に変わりうるので、新たな可能性として、少なくとも中長期的には今の施策を超えうるようなものを考える努力をしなくてはならない。
この”重要だが、緊急ではない”ことについて考えているときに、ふと思った点が今日のテーマである。
それは、上記のような重要かつ緊急ではない点は、現時点でタスクとして想定出来ているから、より自分の成長のために考えるべきなのは、"まだ知らない”重要だが緊急でないことではないだろうか、というものだ。
当然、この”重要かつ緊急ではない"ものの中に、”まだ知らない”ことも包括されていることは言うまでもない。
ただ、私が強調したいのは、何かを考えだすときにはすでに、”自分が想定出来ているor出来てしまっている”範囲で限定されてしまうという点である。
だから、自分がまだ想定できていない事をいかに想像できるかが必要であると感じている。
自分がまだ想定できていないものにこそ、インパクトが大きいToDoがあり得るならば、それを積極的に探し出さなければならない。
では、”緊急ではないが、重要で、まだ知らない”ことに焦点を当てるためには何が必要だろうか。
それは、新しいことを勉強したり、今知っていることをもっと深めて行くことであったりする。
いつまで経っても自発的には気づかないようなことに意識を強制的に向けてしまうのは思わぬ示唆を自分に与えるかもしれないなと最近考えた。
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