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コロナウイルスとオペレーション

私はこのブログにおいて、時事的なものについて取り扱うことは想定していないけれども、コロナウイルスのパニックはここ数十年、下手したらこの百年単位などで最も大きい疫病かもしれないから、その空前絶後のパニックの渦中において、私がどんなことを考えていたかを書き留めるためにもコロナについて書きたい。

専門的な知識を書き記すわけではないし、まして深いインサイトはない。ちょっと批判的な内容になるかもしれないけど、悪意はないことを先に記しておきたい。

私がコロナウイルスそのものというよりも、私が懸念しているのは、政府や中央機関に対して多くの人がオペレーションに期待しすぎてはないかということだ。

そもそも、私は政治や政府に対して、各論では賛成、反対はあるけれども、政府に対して、期待をしているわけでも、期待してなさすぎるわけでもない。
テレビはジムで見かける程度で、主にネットニュース等の情報だけれど、当然、政府がどう対応しているか等の議論が多い。
対応状況の賛否を多く見かける中で、どうも多くの人は政府や中央機関は、効率的に動ける余地があり、その絶対的な権力を元に問題に十分に対応出来る能力があるのに、それを行っていないという前提を持っているのではないかと思う。

何を言いたいかというと、私は政府も批判者のどちらも批判するわけでもないが、そもそも組織というのは、利害関係者の総数が多ければ多いほど、効率的に動けるわけはないということを経験的に知っているし、私以外の人たち、もっと言えば、批判している人たちも経験的に知っているはずである。
彼らが、今まであるいは現状所属している数々のコミュニティが最適的に行動出来ているのだろうか。
確かに、Googleやら、先進気鋭の精鋭が揃う企業にいるような人たちは日々のオペレーションを出来る限り効率化しているであろうし、周りもそういう人だけだから、非効率的な運営に疑問を持つ気持ちはわかるが、それにしても、それが世の中の大多数の組織はそうではないということを認識していないとしたら、想像力不足だと思ってしまう。(生まれてから今までずっと周りが優秀な人しかいないコミュニティに生きてきたとしたらそんな幸運なことはないだろう。そんな人がいるとしたら、この状況においては沈黙するべきだと思う。)

ましてや、政府のような利害関係者の塊の権化のような組織では尚更である。いかに、"中央政府の権力"のようなものがあるとしても、有効活用できるとは限らない。(そもそも、日本の中央政府の権力は、それほど絶対的なものでもないだろう。)

繰り返しになるが、自分の身の回りの組織をあたらめて鑑みて、それを国レベルに展開して、本当に政府の対応の一挙手一投足取り上げて糾弾することは妥当なのだろうか。政府が経済的損失を補填すべきだ、何をどうすればいいのか明言しろ等の批判は相次ぐけれども、ただでさえ、予期していなかった出来事の渦中で、あらゆる利害関係者を包括するような対応をするのは、組織の運営上現実的に無理な話であると考える。

0419 追記: この記事にて、WHO等のデータを用いて色々主張を書いていたが、どうやらWHOの統計データが怪しかったこと、かつ状況も変わってきたことを考慮し一旦削除した。

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