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発注スキル

ビジネスは、企業が外部の企業や人に発注したり、されたりすることによって活動している。
自分の企業が何かを外部に発注するとき、その企業のリソースを費して発注する。
リソースとは、お金や時間や人がそれにあたる。
私は、営業職ではないから、直接発注される現場に立ち会うことにはないが、業務で外部企業に発注することは多い。
発注する際は、当然、契約書・発注書を送るだけではなく、それに伴う情報のやりとりや具体的な業務フローの指示もする。
一過性のやり取りだけではなく、継続的なやりとりも多いので、ひとことで発注といえども、それ自体が業務の一巻になる。

そして、日々、発注スキルの重要性を考えることが多い。
発注するときは、会社のリソースを使っているわけで、また一人以上関わることも多いから、間違った/雑な発注をしてしまうと、会社の金も時間も人を無駄にする。
単純に他社よりも高い商品を買ってしまったなどであれば、まだ可愛いほうで、そのサービスを導入したことによって、半永続的に無駄な業務フローが取り入れられて、多くの時間と人的リソースが無駄になることがある。
さらに、しっかりとあらゆる想定をせずに、外部に何かを発注すると当然アウトプットも低くなる。

外部からみると、出来るだけ高い商品を買ってくれれば満足なのは間違いないが、単純な発注額だけでなく、発注者の能力は会社の信頼にも影響する。

話は変わって、今、自分の会社にどのような人材がほしいかという話をしたときに、"大規模サービス運営に携わったことがあるエンジニア"や"上場経験がある経理担当者"や"報酬設計に詳しい人事"などが上げられることがある。
実際に正しいのかもしれないが、それは所詮"職種"でしかなく、"会社のリソース"をうまく扱える人という意味では若干抽象的だと思う。
結局、企業が成長するためには、会社のリソースをどう配分するかによって決まる部分がほとんどだと思うし、
先の話でいえば、
"どういうエンジニアを、どれくらいの給与で雇って、どのサービス開発の、どの部分に従事させるか"
また、社内だけで完結するのではなく、
"いち早くサービスを伸ばすために、どの部分に注力し、どの部分を外注するか(優秀な外部パートナーを巻き込むか)"
などの観点を出来るだけ具体的に考えられる人材が必要で。マネジメント観点だけではなく、当然、彼らは周りだけではなく、自分のリソース配分についても注意しているだろうから、プレイヤーとしても優秀である。
実際に、優秀な経営者はこの視点を必ず備えているんだろうけど、現場の末端業務を常に把握出来るわけがないのだから、マネージャー層レベルで必要な素養である。

人を雇うときは、スキルをみろというのは古今東西言われているような文言だろうけれど、業務にいかに役に経つ人材かを見極めるのは難しい。
それでも、どの素養を重視されるべきかを考えていなければならない。新規の採用だけではなく、現状もいかに上手く発注しているかは精査する必要がある。
最初に書いた通り、発注が商業において根幹といえるのであれば、発注能力もまたアピールされるべきポイントなのは間違いない。

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