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自慢でも、卑屈なわけでもなく、一般的に普通の人が出来ることを、私は出来ないというケースが結構あり、自分が得意だと思えるものが少ない。

色んなものが出来ないのだけれど、おそらく出来ない理由を一言でまとめるとすれば、集中力・情熱不足なのだと思う。勉強や、スポーツはもちろん、人の話なども聞いている途中で頭が停止してしまうことも少なくない。
だからこそ、自分が出来ないことを出来る人は凄いなと思う。スポーツや、音楽などで結果を出せる人や、毎日タフな仕事環境でも、モチベーションを保てる人や、難関な資格試験をしっかり合格出来る人などが当てはまる。継続的にやれば出来ると彼らは言うが、私には出来ないからすごいと思う。

逆に、私が他の人より優れている点があるとすれば、好奇心が強いところだと思う。(それを実行して、継続することは出来ないのだが)
対象を突き詰めるまでの好奇心ではなく、どういう仕組みなのか、どういう経緯があったのかが判れば、それ自体が楽しくて満足してしまうタイプである。

こういう中途半端な性格には、何の価値もないが、私が周りを見て感じるのが、継続的に努力出来る人は、いわゆるモチベーションや情熱はともかく、好奇心みたいなものをあまり通過していないことが多く、結果/目的のために努力を出来るという人が多い。
この文脈だと、何も考えず、与えられたことを努力する人間ばかりだ、というような批判的な見方になり得るかもしれないが、決してそうではない。 私は、自分が出来ないことを出来ることは素直にすごいと思える。

むしろ、彼らはそれを達成した後の報酬は勿論、その過程をも楽しめていることも多いし、モチベーションも多かれ少なかれ存在する。
一方で、私は何か始めるたびに、すぐ飽きて、止める理由を考えだすという悪癖が備わっていて、これは何度か耐えようとしたが、変えられないものだと分かった。
だから、とりあえず気の向くままに任せて、興味が湧いて、やってみたいと思ったらやってみて、また飽きたら別のことをやるということを繰り返すスタンスでいる。

いつか情熱があるものに出会えるだろうと思って、新しいものに取り掛かるという意識もなく、とりあえず飽きたから違うことをしてみるけど、これも続かないだろうなあと心の底では思っているという具合だ。
無気力なわけなく、そうするしかないからそうしているという感じだ。やけになっているわけではなく、自分に合っていると思う。
ただし、私のようなタイプは、どこぞの評論家が名付けた青い鳥症候群などと仰々しいレッテルを貼られてしまう。
(厳密にいえば、私は青い鳥はいるかどうかはともかく、青い鳥を探すためにはいろんな道を通ったり、色んな道具を使ってみたい。)

さて、飽きたらそれ以上目の前のものに取り組もうという気がまったく起きなくなるから仕方ないのだ。でも、やったことは後悔してないし、こんなもんかと思って終わって、そこで終了だ。
こんな私だからこそ、経験に対してこだわりがなく、経験を評価されようと一ミリも思わない(そもそも大した経験がない)し、他人にも経験を求めない。
経験よりも、学習能力や、適応能力の方を重視する。より高いレイヤーで言えば、アウトプットを重視する。

経験を積むことが出来ないからこそ、アウトプットで判断して欲しいというような烏滸がましい面もあることは認めるが、個人的にはフェアだと思っている。
引き続き、思いついたことに取り組んで飽きるというループを繰り返すのだろう。

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