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問題解決のエッセンス

問題解決とは何だろうと考えた。

ふとした疑問から、問題解決に関連する本を10冊ほど読んだ。そこから得た知見と、自分の考えをあわせもって、"問題解決のエッセンス"を作ってみた。
参考書籍は最後に記載する。
参考書籍からそのまま借りてきた文言も多々ある一方、自分の思考に合うように書籍通りの解釈ではない部分もある。もし、同じ参考書籍を読んだことがあっても違和感を覚える方はいるかもしれませんが、その点は了承ください。

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"問題解決のエッセンス"

商売とは、誰かの課題を解決して利益を得ることである。(顧客から見た提供付加価値の度合いが利益である。)

仕事とは、商売を構成する要素であり、サービスのあるべき理想の姿に現在の姿を近づけることである。

業務とは、仕事を構成する要素であり、理想と現在との間にある問題を解決することである。

問題解決とは、設定された期限内に、目的を達成するための論点を明確に言語化し、取るべき行動を策定することである。

問題解決のフローは概して以下の流れである。
【① 論点設定→②要因の特定→③仮説設定→④要因の検証→⑤アクション】を策定する。

①と②の関係性として、①が②を従えているが、最初から①→②の順にうまく決まることは現実的にあまりない。①⇔②を繰り返すことで精度を上げる。
③は、①→②の流れを踏まえたものであるが、②の要因を踏まえて、⑤の最終的な行動を念頭に置いたうえで、何を、どんな方法で検証するべきか決めること。
④は、③で決めたことに基づいた分析作業である。分析とは、基本的に4つの方法およびその組み合わせで構成される。
1. 大きさを考える
2. 分けて考える
3. 比較して考える
4. 変化/時系列で考える
⑤は①-④をストーリー化してまとめあげ、具体的な行動を策定する。このとき、①-④を順番に積み上げるのではなく、実行を担う利害関係者を動かすためのストーリーが必要である。
さらに、そのストーリーが商売の目的である顧客の便益向上という軸から外れてはいけない。

問題解決は課題があってはじめて必要になるものだが、課題を解決するための完璧な問題解決はほぼないと考えるべきで、最終的には自らがポジションをとって何らかの結論を出さなければならない。

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『問題解決のエッセンス』を作り上げるために参考とした書籍を以下に記載する。問題解決の関連本として読んだものの、あまり参照しなかった本はここには記載しない。
問題解決に興味がある方がいたら、出来れば全部読むことをおすすめする。当然、内容には一部ダブりはあるが、良い感じに違った視点から示唆を得られると思う。個人的に参考になった順に記載した。
- 意思決定のための分析の技術 by 後正武
- SHIFT:イノベーションの作法 by 濱口秀司
- プロフェッショナリズムと問題解決の実践 by トーキョーハーバー
- 企業参謀 by 大前研一
- イシューからはじめよ by 安宅和人

余談で今回必然的に戦略コンサル寄りの本ばっかり読んでいたのだが、マッキンゼー入社3年目で企業参謀を書いた大前研一氏はやっぱりとんでもなく優秀なんだなと改めて感じた。その後の経歴も、あまりにもスケールがでかすぎる。記載した本以外でも、同氏のエピソードが記載された本がいくつかあったが、どれも強烈で面白かった。

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