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短所の指摘

転職して、新しい職場に移った。
とても親切な人ばかりで非常に安心している。早くも転職して良かったなと思う。

先日、新しい同僚に「なんで、(私)さんはそんなにマメなんですか?」と言われた。
あまり自覚したことなかったが、教えてもらったことをドキュメント化したり、認識が合っているかの確認を多めにとったり、文面や会話の言い回しからそう思ったらしい。
同僚は細かい作業が苦手なようで、余計私はマメに見えたようだ。

私自身、これまで自分のことをマメだとか、細かい作業が出来るとあまり自覚していなかった。
むしろ、詰めが甘いタイプだと思っていたし、細かい作業が出来る人は凄いなと思っていた。
ただ、言われてみると、良くも悪くも神経質で完璧主義な側面もあるので、たしかにそうかもしれないなと思う。
同僚からは褒めてもらったが、必ずしも良い点とはいえない。

私自身、細かい性格の人が性に合うかと言われれば一概にそうではないと思う。
例えば、目的にあまり関係ない細かい指摘や好みベースのフィードバックを寄越す人はとても苦手だ。
私は自分ではやらないように心がけているが、別のシチュエーションでは私の細かい仕事ぶり/振る舞いで人に迷惑をかけてきただろう。

これから仕事のやり方は少しづつ変わっていくかもしれないが、私は自分の仕事のやり方が完璧ではないにしろ自分なりに正しいと思っているし、現状ドラスティックに変えるつもりはない。
細かい部分は長所でもあり、短所でもある。

先ほどとは別のシチュエーションで、同じ同僚に、"私の仕事ぶりを見て、なんか非効率に感じる点ありますか?"と質問頂いた。
いくつか気になった点はあったが、特に答えなかった。

ふと、短所を指摘しても仕方ないのではないかと思ったのだ。

私は基本的に、人は変わらないという前提を持っていて、特に人の性格に起因する振る舞いや言動というのは基本的に変わらないと思っている。
百歩譲って変わったとしても、それは必要性に応じて自発的に変わるのみで、他人の指摘で変わるようなものではないと思う。
自分の指摘/指導で人を変えようとするのはおこがましいとすら思える。

仮に、何かミスを見つけたり見過ごせない言動などがあれば、それぞれ個々で声掛けすればいい。
自分でいうのもなんだけれど、私は比較的コーチャブルな人間であると思っている。
ただそれは他人の指摘を受け入れるぐらい性格が寛容であるというわけではなく、単純に自分の能力向上に興味があって、それが自分の利益になると信じているからに過ぎない。
指摘してくれる人には感謝するが、別にその人のためにやっているわけではない。
誰の人生にも、他人の短所を、君のためになると思って言っているんだというニュアンスでしたり顔で指摘する人が登場するが、どう考えてもいい迷惑である。
返す刀で、その相手の性格や言動を指摘しようものなら、ほらみたことかと言わんばかりに、あなたの性格の否定を続けるだろう。
そんなやりとりはまったく無意味だ。まともに対処する必要はない。基本的に人は変わらないからだ。
(小学生の頃、担任の教師がテレビの影響による思いつきのアイデアで、クラスメイトの長所・短所を紙に書いて、その子に渡すということを実施したことを思い出した。明らかに狂気じみている。)

自分とは合わないなと思ったら、そっと距離を取るべきだし、近い距離間の同僚や友人で気になる点があったら、ひとつひとつアドバイスするのがベストだろう。
職場の同僚に関しても、私もカバーしてもらうことの方が多いと思うし、私からもカバー出来たらいいなと思っている。

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