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反応を遅らせる

先日、電車内でスマートフォンの充電がなくなってしまい電子Suicaが使えなくなった。

下車して改札の駅員さんに、「すいません、スマートフォンの充電無くなっちゃいまして...」と申し出たら、「あ、こちらの機械(駅員さんの窓口にあった機械)は充電がなくても反応するんですよ!置いてみていただけますか?」と丁寧に対応頂き、問題なく通過出来た。私みたいな乗客は沢山いるのだろうが、大変感じよく対応頂き、とても安心した。ありがとうJRの店員さん。
(とても嬉しかったので、ブログタイトルを"ありがとうJR”にしようと思ったぐらいだが、"コカコーラ"だの"JR”だの企業名が並ぶと、少々いびつな感じがするので、今回はやめておいた。)

さて、何か分からないことを質問するとき/答える時や、人に何かを頼むとき/頼まれる時などに、必要以上に高圧的になる人がいる。分からないことが恥ずかしい、あるいは、最初から相手より強く出ることによってのみ利益を獲得出来るという考え方なのだろうか。これはつくづく微妙な考え方だなーと思ってしまう。

悲しいのは、多分この人もともとそのような性格ではないのに、数々の厄介な人達にうんざりした結果として、そんな対応になってしまったんだろうなと感じる時だ。

脊髄反射的なマイナス感情の発露は望ましくない。プラス感情は基本的にいくらでも口に出したり、振る舞いに移したりしていいと思うが、マイナス感情はそうはいかない。
特に怒りはそうだ。私は、理不尽な態度や、demanding(直訳すると要求過多?ふさわしい訳語がぱっと思いつかない。)な態度は苦手で、反射的にムッとしてしまう。

いわゆるアンガーマネジメントの領域になると思うが、対処法には2つのパターンがあるように思える。
①そもそも現実世界をどう認識するか
②マイナス感情を受け取った後に、その感情をどう整理するか
という2つ。そして、いずれも必要だろう。

極端に言えば、①外界とのやりとりを出来るだけシャットダウンし、他人に期待しないという前提の上に立ち、②マイナス感情を知覚した時点で、感情を分析し、整理するフローだ。

①は転職や引っ越しなど環境を変えるコストがかかるが、とてもインパクトが大きく、入ってくるマイナス感情の総量が減る。とはいえ、当然他者とのコミュケーションは現実的にはゼロにはならないだろうから、②も必要だ。
(ちなみに、①でいうと、他人を見下し切るというのも一つの手である。正直、聞こえは良くないが、先程あげた嫌な人達に自分の感情を台無しにされるぐらいなら、鼻から見下し方がいいという考え方もある。人生においては、誰がなんというと自分が一番大切だ。)
②は脳トレであり、アンガーマネジメントと言われるようなものだろうか。
近年流行している瞑想も感情をうまくコントロールする手段である。
瞑想はやろうとしたことがあるが、あまり慣れない。新しい職場では瞑想が推奨されているので、少しずつ慣れてみようと思う。続いたらまた別途ブログを書きます。

瞑想はひとまず除いて、自分のマイナス感情の整理には色んなやり方がある。
私はマイナス感情を整理する際、小説"華麗なるギャツビー"の冒頭に出てくる一節にある以下の言葉をよく思い出すようにしている。
"他人を非難しそうになったら、世の中自分みたいに幸せな人間ばかりではないのだという事を思い出しなさい"(意訳)
文章を少し見ると、やや見下しているように見えるが、そうではなく他人に想像力を持って接するべき、ということである。とても紳士的で好きな考え方なのでよく参照している。

とはいえ、世の中思いの外、demandingで、少し隙を見せようものなら、ここぞとばかりにフリーライドしようとする人も少なくない。
そういう人に対しても、慈悲を持って接するということが理想だが、私は未熟だからどうしてもムッとしてしまう。トレーニングが必要だ。

最近思いついたのは、ムッとした瞬間、あとで考えようと思うことだ。反応を意図的に遅らせるのだ。私は心配性だから、すぐさま最悪なケースを考えてしまって、落ち込んでしまう。ストレス耐性が非常に低い。だから、一旦反応自体を遅らせることを思いついた。

イメージとしては、PCに出てくるポップアップに対して、yesでもnoでもなく、×ボタンを押して閉じるのに似ている。

根本的な解決ではないが、怒りのピークは3秒ぐらいと聞いたことがあるので、すぐに反応して怒りのピークレベルを高くしてしまうと、元に戻すまでたくさんの時間がかかってしまう。だから、5秒先戻りして、そこから考えれば、ただ先送りしただけではなく、ピークレベルもおそらく低い。
瞑想と同時に、このやり方を訓練してみようと思う。

最後に、自分が将来どんなビジネスマンになっていたいかということを考えた時、高い専門性やスキルを持っていたり、結果を出し、利益を稼いで来れる人などの像はもちろんアイデアとしてある。

そのような人になれたら良いなとは思うが、最近は単純に一緒に働いていて気持ちいい人になりたいなと思う。ドリームチームのスーパースターメンバーにはなれなくても、あいつとは気持ちよく働けるから、あいつも入れようかなと候補にあげてもらえるような人になれたら良いなと思う。(それもいわゆる専門性なのであろう。)私も働いていて気持ち良い人と働きたい。
まあ、また将来の像について考えは変わるだろう。頑張ります。

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