私はおやつをしょっちゅう購入する。特にあんまり気が進まないなという作業は、おやつを報酬として作業をしている。
おやつはいつも決まっているわけではなく、その日の気分で選んでいるのだけれど、その時購入したのは、"エブリバーガー"というおやつだ。
知らない人がいるかもしれないので、"エブリバーガー"は、ハンバーガーの形をしたチョコレート菓子で、おやつの"パイの実"のようなパッケージで、中身がハンバーガーのチョコになっているようなおやつだ。
あまり最近見かけた覚えもなかったので、久々に食べてみようと思って購入した。
家に帰って食べてみると、とてもおいしい。いや、これはかなり美味しい。もっと言えば、数あるおやつの中でもめっちゃ好きな味だ、ということに気づいた。
なんでエブリバーガーを今までそう認識してなかったのだろう思った。
いや、そもそもおやつを選ぶときに、好きな味の順番で決めてすらないなと思い返した。 これは結構重要な問題ではないか。
確かに、その日の気分で変わるけれども、今日はチョコの気分かなとかぐらいで、あまり自分が食べたいものを毎回しっかりと決めていない気がする。
パッケージをみて、なんとなく"じゃあ今日はパイの実にするか"とか"トッポにするか"とかで決めている。
当然それは各メーカーさんのマーケティングの成果なので、言い換えれば見事にマーケティングされているのだけれど、いずれにせよ、おやつを買うという自分の習慣のうちのひとつでも何が好きか分かっていないのだなと気付いたのだ。
特にお菓子は自分の味覚でどれが美味しいかどうかなんて簡単に分かりそうなのだけれど、実はそれが出来ていなかったのだ。
これは最近はまっているサンドイッチ作りをしていても思う。
たまごサンドを作ろうとして、ゆで卵をつぶしながら各種調味料をいれていた。
出来上がったタルタルソースっぽいものを味見すると、和風な味付けだった。
たしかに美味しかったのだけれど、あれ、自分は和風の味付けのたまごサンドが好きなんだっけ?と疑問に思った。
むろん嫌いではないが、それより好きな味付けってなんかあったのだろうか。
たまごサンドに限らず、料理の味付けに対しての感覚もあまり自分ではよくわかっていない。
料理ジャンルでいうと和食が一番が好きだが、それ以上は薄味よりも濃い味の方が好きとかぐらいのアイデンティティしかない。
料理、食べることにそこまで執着がない私だけれど、どう考えてもここははっきりさせておかないと人生の幸福度に対するインパクトが大きく変わってきそうだと改めて思った。
やっとここ最近、エブリバーガーが"パイの実"や"トッポ"よりも好きというのが分かったが、ランキングとまでは言わないにせよ、もうちょっとマシな尺度は持った方がいいなあと振り返っている。
さて、ただ必ずしも自分の好きなものを言語化なりして固定させてしまうことがいいかと言われるとおそらくそうではなく、選択肢には常にゆとりがある方がいい。
以前も書いたように、私は飽き性であるから、新しいものに積極的に取り組むのが好きなのだけれど、その代償として好きなものをあまり明確に出来ていなかったのだ。
ついでに、私は洋服に興味があるのだけれど、最近はまったく新しい服も買わず、雑誌も読んでいなかった。しかし、最近久々に洋服を見にお店を回ると、やはりめちゃめちゃ楽しく、充実するなあと改めて気付いた。
選択範囲は広げながらも、同時並行で好きなものを集中していく別のスコープが必要なんだなという話である。
これは自分で書きながらもしょうもない話に思えるが、わりと冗談抜きで汎用性が高く、見過ごしがちな重要な観点だなと思っている。(と見せかけて、本当にしょうもない話かもしれない...)
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