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モヤモヤした似たような出来事

最近、1週間ほど実家に戻っていたときに、2つ似たような出来事があり、文章でまとめたかったのでブログにする。

1つ目、モバイルバッテリーが必要になり、大型の家電量販店に行った。
結局何も買わなかったのだけれど、店を出るときに、ドライヤーか歯ブラシか何かのコーナーを通ったときの話。
店舗スタッフに、商品について相談できる簡易的な座席スペースのような場所があった。

そこに、おばあさんと、店舗スタッフの若い女性が座っていた。
おそらく、おばあさんが、店舗スタッフの女性に商品の相談か何かをしていたところだったと思う。

通り掛けに、一瞬チラッと見ただけで、どんな会話をしていたのか分からない。
ただ、一瞬みたおばあさんの表情が、非常に印象的だった。
- 最新家電についていけない不安 (だからこそ、スタッフに直接話を聞いている)
- 人と話せて、安心している
- ただ、それでもよくわからない
という感じの様々な感情が入り交ざったような表情に思えた。
その最新の家電に疎いおばあさんが、若い店舗スタッフにすがるように顔を覗き込みながら話していた。
とても嫌な表現で申し訳ないのだけれど、知識がないため不安なおばあさんが知識を持っている若いスタッフに媚びているような恰好だった。

もちろん、ここまで私が偏見含め勝手に感じ取った感情なので、特に何の不安もなく、楽しく会話していたかもしれない。
この表情をみたときに、とてもそのおばあさんのことを不憫に感じ、うまく表現できないが、悲しさというか、せつなさに似た感覚があった。

2つ目、私が自室から何かの用事でリビングに行った時に、母が誰かと通話中で、スピーカー機能で話していたので、内容が聞こえてきた。
どうやら、なにかしらのサービスの営業電話を受けていたようだ。

とりあえずなんかの体験のため店舗に来ませんかという趣旨の電話だ。
営業電話なんて、速攻断って、着信拒否しても何の問題もないし、私は基本的にそうしている。
母はあまりすぐに断れない性格で、「今月は予定が見えないので、、」という形で断りを入れていた。
ただ、電話担当者は、では、来月のXX日ならどうですか?とあきらめず、しつこく食い下がる。
やや高圧的で、傍で来ていても気持ちのいいものではなかった。

あとで、聞いてみると、とある有名な高齢女性向けのフィットネスジムからの電話だったそうだ。
たまたま私はそのジムの業績の評判を、その一週間前ぐらいに見聞きしていたので、なるほどと合点がいった。
店舗のスタッフなのか、コールセンターのスタッフなのか分からないけれども、相当営業に力をいれているらしい。
サプリメント購入や、リファラル紹介のためのアップセルやクロスセルのための行動量に対するノルマも結構あると聞く。
事実業績はかなり伸びていて、サプリメント売上だけでもとてつもない規模の売り上げだった。

その営業担当者の電話の熱心さは素晴らしいなと思うものの、やはり母のような断るのがあまり上手ではない人もたくさんいることを想像すると複雑な気持ちになった。
(実際に、自社の営業担当者だったら簡単に諦めず行動量を追ってくれるため頼りがいがあると思えるだろう。だからこそ、非常に複雑な気持ちなる。)

とりあえず、着拒と、次電話来ても、明確に断っておくことをアドバイスしておいた。

以上がエピソード。年配の方々はだんだん世の中の情報についていけなくなる。
周りのコミュニティが限定されるし、頼れる人も少ない。
ビジネスライクな人付き合いというのも少なくなり、周りの人のことを信用する傾向も強いのかもしれない。

自分が持っていない情報を持つ人に対してはなおさら、信じやすくなる。もっというと、頼るしかない。
こと購買行動に関しても、若い人ほどネットなどでも比較検討しないからこそ、簡単に購入してしまう。

地方などでオフラインでたくさんのお年寄りを集め、投資に関するうさんくさい情報を与えて、詐欺を行うスキームも非常に多いらしい。

提言や結論がないまま終わるのだけれど、とても根深い問題だなぁとモヤモヤしたという話。タイトルをつけるのが難しい。

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