あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
毎年のように年末大晦日RIZINに行ってきたので、観戦レポを。
(※ 例年1試合ずつ試合についての感想を書いているのだけれど、後述通りあまり満足度の高い大会では個人的になかったので詳細には書く気にはならず、愚痴ばっかりになった。)
さて、今年もRIZINにいったわけだけど、まず感じたのは、本当に女性が増えたなぁという点だ。
会場の2-3割は女性だったんじゃないかなぁ。
昔はイカついお兄さんの連れの女性や、夜のお店の同伴みたいな方々が大半だったのが、女性だけで来ているグループも散見された。
Breaking Downなどのインフルエンサーのおかげでも当然あると思うのですが、格闘技自体の女性人気は上がっているのだろう。
今年は、物販で平本連のリングアナウンスのポーズ写真の入ったTシャツがかっこよかったので買った。
ファンである斎藤選手のグッズはなかったので断念。
平本選手のブランド"アマノジャク"もそうだけど、選手自身がブランドをやっている場合も会場でも売り出したらいいのになぁ。
さて、本題でRIZIN45は近年でもぶっちぎりで満足感の低い大晦日のRIZIN大会だった。
今年は昨年に引き続き、那須川選手もいなければ、朝倉未来選手もおらずで、いわゆる知名度のあるスター選手みたいなのが、堀口選手と海選手ぐらいか。
とはいいつつ、海選手はともかく、堀口選手は神龍選手相手なので、普通にやれば勝てる試合であり、そこまでストーリーはない。
神龍選手がいかに暴言を吐いて盛り上げようとしても、実績的にどうしても差は歴然で、ストーリーにはならない。
2022年末のようなBellator対抗戦もないので、格闘技としての面白味も下がるなんか年末感の欠ける大会だった。
ここから色々書いていくのだけれど、後味が悪い出来事がいくつかあったので、悪口のコラムになってしまう。
どこでも吐き出せなくてモヤモヤしてるからちょっと書かせてほしい。
まず、冒頭の2試合は平本連選手の弟 平本丈選手 vs YUSHI選手。その次に、那須川龍心選手 vs シン・ジョンミン選手。試合内容は予想通り大したレベルではなかった。
アマチュアでも大したMMA経験がないもの同士のMMAの試合をなぜお金を払ってみなくてはいけないんだ、という残念な気持ちになった。
2023年は、格闘家がインフルエンサー化することに対して疑問が呈されるような話がよくあったと思う。
個人的には別にいいんじゃない?って感じだったけれど、さすがに大晦日3年連続YUSHI選手がでてきたり、大した実績がないが兄弟が有名なだけのアマチュアレベルの試合を見せられると、「あぁ、こういうところに弊害が出てくるのか」という頭を抱えた。
さすがに客を呼べるファイターが必要なのは重々承知なわけだけれど、だからといって、経験値がほぼゼロの選手を連れてきて、それが育つまで待つのはファンとしては苦痛すぎると個人的には思うのだけれど、RIZIN見てる格闘技ファンって、そのストーリーも楽しめるのかしら。
今回も前半戦はほとんど、K-1やKrushやブレイキングダウンのような他団体出身ファイター同士のいざこざストーリーをそのままRIZINに輸入した形。
YAMAN選手 vs 平本選手, 安保選手 vs 久保選手, 芦澤選手 vs 太田選手,皇治選手 vs 三浦選手など実績のあり知名度も高い選手たちだから楽しく見れたが、どれもどちらかが勝って当然の試合ばかり。
榊原氏も大会を主催するのも大変だと思うのだけれど、結局選手同士のSNSによって形成された知名度に便乗するだけ、もしくは選手の周辺のコミュニティに依存するだけなら、なんのための格闘技団体なんだと思ってしまう。
現行のスターたちがRIZINから卒業すると考えられる3年後のRIZINって大丈夫なのかなぁと不安になる。
競技として、事実上UFCはたまたBelattorに負けている現状があって、それが3年後話にならないレベルでただ広がっているだけじゃないか。
(ビジネスとしては、RIZINはかなりまともに運営しているからこそ、ビジネスだよ、エンターテイメントだよ、って言われれば、それは、もうぐうの音も出ないけれど。)
「競技性を重視するんだったら、UFC見てろよ」って言われればそれまでかな。(私はそれでもストーリー重視しているファンのうちの1人だと思うが)
それでも、なんか年末のこのRIZINは総じてひどいものを見たって感覚になった。
榊原氏は、少しづつファンが見たいものからずれているのではないかな。
例えば、発表されていたパッキャオ vs フロイドメイウェザーって本当にみんなみたい?日本で開催してでも?
フロイドメイウェザー選手もたいがい日本舐めているから、せめて海外の団体・放送局が主催だとまだみたいけど、RIZIN主催でみたいか?
もうどっちが勝とうが、どうでもよくないか。また、試合が遅延して待たされてもみたいか?
パッキャオ・メイウェザーはあの時期に1回だけやるからこそ価値があったと思うけどなぁ。時間が経過すればするほど価値は下がる。
フロイドメイウェザー選手の試合すら日本で見たいと思わないし。引退後のメイウェザーがパッキャオ選手とのリスクのある試合受けるかな?いっそのこと、メイウェザーは断ってほしい。
海外のプロモーションは、当然2回目を画策しようとして本人と交渉したことがあるだろうし、それで実現しないってことはやはりやらないんじゃないかな。
話を格闘技に戻して、ヒロヤ選手 vs 新井選手の試合は良かったですね。
新井選手の勢いが好きなので、新井選手応援でしたが、ヒロヤ選手の粘り勝ち。
ヒロヤ選手って、やっぱり負けた試合でもなんとか食らいついてきた経験が確実に今回身になりましたよね。その分、新井選手ここで負けちゃあかんよという気持ちも強くなったわけです。
さて、次に私がファンである斎藤選手は負けた。
トータルで斎藤選手が優勢な状態の中、3ラウンドにタックルでせめてそのまま絞められて終了。
齊藤選手は体力の消耗が明らかだったから、組んで時間をつぶしたかったのかのかは分からない。
でも、1ラウンドにローブロー(いわゆる金的)を2回受けてタイムストップ。
ローブローは死ぬほど痛いし、試合の精神状態(テンション)が崩されるし、やったほうがタイムストップの間に回復できる。
格闘技で"たられば"は野暮なのはわかるが、1ラウンドに2回よ?これ、やったもん勝ちじゃないか。
これで、素直にやっぱりクレベルって強いよね、と思える人ってどうかしているように思えるけど。
齊藤選手は年齢的にも他の選手の試合状況的にも、トップ争いとかは難しいだろう。
齊藤選手の試合は引き続きぜひみたいけれども、ストーリーはもうないような気がするなぁ。
朝倉未来選手との3回目は個人的にはもういらない。
クレベル戦で、うれしかったことがあるとすれば、会場の斎藤選手を応援する声がめちゃくちゃ多かったこと。
齊藤選手 vs 未来選手 2回目の時は、ほとんどが未来選手の声援で結構面食らったのを覚えている。
それほど未来選手のファンが多かったというのはあるけれど、齊藤選手って確実にファン増えているよなぁ。
次に、どうしても書きたかったのが、ファンアーチュレッタ選手について。
結論、めちゃめちゃ気分が悪かった。
まず約3kgオーバーって。試合しちゃだめだろう。
ボクシングの悪童ルイスネリ選手ですら約2kgオーバーで大バッシングを受け、日本のボクシング協会から永久追放を食らった。(山中選手が敗戦したから余計バッシングを浴びた。)
今回はそれを超える。ボクシングって明確なペナルティがあるけど、RIZINはそれまったくないよね。ボクシングはスポーツとしての競技性の高さも相まって、この辺徹底しているよね。
アーチュレッタ選手は、入場も、ステージ上を駆け回ってアピールしながら入場。
明らかにめちゃくちゃ舐められるわ。完全にRIZINもそうだけど、日本人格闘技ファンがなめられてるわ。
リカバリー後の体重を規定することで実施することになった。
海選手も大晦日試合したいだろうから、やらないっていう選択肢はまぁないだろうなと思ったら案の定。
ただ、榊原さんが、「海が条件をのんだので、試合実施します!」みたいな仰々しい言い回しや、試合前の会場アナウンスでも、アーチュレッタが軽量クリアしました!みたいなアナウンスなど明らかに茶番で、がっかりした。
しかも、ファンアーチュレッタ選手が入場したとき、ステージを端から端まで駆けたり、リングにあがっても、ファンからの拍手や声援をあおっていた振る舞いを見て、イラっとした。
開始直前、原料失敗のペナルティとして、レッドカードを提示された際も、そのカードを全く見ようともしない。
そのうえ、試合開始後、ラウンドのストップがかかっても海選手に殴りかかる暴挙に出る。
ただでさえ、レッドカードな中、もう没収試合にしてもいいレベル。
試合になったら、朝倉選手が気持ちい勝ち方してくれたときは、もちろん絶叫したし、嬉しかった。
圧倒的な強さだった。ファイトスタイルには感動すら覚えた。
勝利して束の間。また事件が起こる。
海選手が勝利者インタビューでこれまで大晦日で勝てなかった悔しさから勝てた現状、直近で負けが込んでる兄の未来選手に対する思いなど格闘技ファンからしたらすごくジーンとくるコメントだ。
しかし、そのあと、アーチュレッタ選手がマイクをとって話し始めた。
本来は敗者はマイクパフォーマンスをする権利はない。ましてや、体重超過した選手なんて論外だと思うけど。
しかし、マイクをとって、自分が体重オーバーしたことに対する言い訳や、ハッピーニューイヤーと叫びだしたり、会場に声援や握手をあおる。
最後のパフォーマンスなんかは、「減量失敗して、しかも負けた。まぁいいや。とりあえず、ファンに媚び売っとくか、次また試合組まれるでしょ」って感じに見えた。
明かな開き直り。榊原社長が今回の件をアーチュレッタ選手の些細な失敗として、特に問題視せず、アーチュレッタをなんのわだかまりもなく呼び続けるとしたら、もうすごい嫌だ。
明らかに金づる団体と思われているようなとても気分が悪い。
朝倉海選手が「アーチュレッタに文句を言っていいのは、僕だけだと思うので批判はやめてください」という暖かいフォローを入れていたけれども、それは違うだろうと器の狭い私は思ってしまった。
格闘技ファンとして、年末にめちゃくちゃ楽しみにしているイベントをここまで気を悪くされて、文句言う権利ないは違うだろう。
直接、選手に批判DMしたり、脅迫をするのは当たり前に論外だけれども、文句はいう権利ぐらいはあるだろうと思って、誰もみてないこのブログで鼻息をフガフガ言わせながら文章を書いている。
本当に悪口書いてばっかりだけれど、もう大晦日終わってからしばらくも気分悪かったから、どうしても書かせてほしかった。
ファンアーチュレッタ選手、めちゃめちゃ嫌いになった!!個人的には2度とRIZINでは見たくない!
そして、そんなコケにされたような気分になったあと、堀口選手の試合。
もう始まったらすぐに堀口選手と神龍選手には明らかなレベルの差があるのが分かった。
堀口選手が勝つのは当然事前から予期していたが、明らかに差があった。
会場はほぼ堀口コール。
神龍選手がどこまで耐えられるかというゲームに見えたが、めちゃくちゃタフ。めちゃくちゃ良い選手。こっちが最終試合で本当に良かった。
堀口選手は試合後プロポーズし、元RIZINガールの川村さんと婚約を発表。
付き合っているのは全く知らなかったけれど、堀口選手もRIZINガールとかと付き合っちゃう人だったのか!と驚いた。
でも、格闘技に理解があって、格闘家としてでもリスペクトされているなら、もうめちゃくちゃマッチしているよなぁ。
素晴らしい夫婦。インビューをみているとめちゃくちゃ幸せそうでほほえましかった。
堀口恭司選手って、本当に主人公だなぁ。私みたいな鼻をフガフガ言わせながら、「アーチュレッタゆるせねぇ」とかブログ書いている小者とは大違い。
RIZIN後は、上野でいつもの店で年越し乾杯。
例年浅草寺に行っているが、昨年浅草寺が混在しすぎていたので初詣は延期。そこで解散。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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