マンガ/アニメ文化ってすごい。文化の文脈

直近、忙しいのと、会食が多く酒の量が多くなったのと、嫌な事が続き、かなり気が滅入っている。

そんなときは、だいたい時間の使い方を調整して、育児系youtubeをみたり、本読んだり、運動したり気を紛らわせながら調子が戻るまで時間が過ぎるのを待つしかない。

この不調はなんとなくだけれど、今月(2024年3月)いっぱいは続きそうな気がしている。

そんな中、精神を癒してくれる漫画を読み漁っていたのだけれど、アニメの「ちいかわ」を最近になってはじめてみた。

結論から言うと、もうめちゃくちゃはまった。かわいすぎた。LINEスタンプもすぐ買った。
ただのゆるふわキャラかと思ってたら、もうそんな次元ではなく、次の日には「ちいかわやばくないですか?」と周りに聞きまくっていた。

先日大阪に帰った際に、友人が誕生日プレゼントに何か買おうかと雑貨屋に行った際にも、ちいかわのフィギュアが売ってたから買った。もちろん自分用、母親にもあげた。レジに持っていくの恥ずかしかったけど。(母親はちいかわ知らなかったけど、そのあとティッシュ箱の上に置いてた。)

友人には、その後マルゼンにいってボールペンを買ってプレゼントした。喜んでくれた。

その後、押切蓮介先生の漫画を読んだりしてると、清野とおる先生という漫画家が出てきた。

「あー、あの赤羽の漫画書いている人かぁ」と認知はしていたのだけれど、なんとなく想像で、赤羽のほんわか人情マンガみたいな感じぐらいしか思っていなかったのだけれど、さっそく読んでみた。
すると、1巻から死ぬほど面白くて、爆笑してしまった。

このブログを書く直近の日付で、ドラゴンボールの鳥山明先生の訃報が流れたこともあり、あらためて世界的にマンガ/アニメ文化の偉大さを感じる。
ドラゴンボールはこの年(28歳)になっても、半年に一度ぐらい全部アニメを見返す。

そして、いわゆる週刊少年ジャンプ系を中心に日本で大ヒットした漫画が世界的に流行になることがあるが、日本だともっともっと深くて面白いマンガがたくさんある。

押切先生だと、ハイスコアガールなどアニメ化されたものは海外でも翻訳されて一部のコアファンは知っているかもしれないが、その他の作品もとてつもなくおもしろいし、そこは認知されていないだろう。

日本のマンガ/アニメ文化がすごい!という話に少し違和感を覚えるときがたまにある。
それは、まさに日本のマンガ/アニメって本当に本当にすごいよ、世界的に認知されているレベルよりも、他にもたくさん同じぐらい面白いマンガがあるよ!って思う。

それは、にわかファンに対して批判的な目を向ける古参ファンみたいな姿勢ではなく、単純に日本に生まれて日本語で日本の漫画を楽しめていることが本当に嬉しいと思った。

たとえば、岩明均先生の寄生獣はおそらく世界的に人気だけれど、ヒストリエも初めて読んだ時も寄生獣よりもはまったし、寄生獣でさえ面白いのにまだこんな面白いマンガ書けるのかって思った。天才だぁ。

世界的にも大ヒットしている進撃の巨人もここ半年ぐらいで初めてしっかりと読んだが、これは日本人にしか感じれない文脈があって、これを原文で読めてよかったと心の底から思った。

大人気のBlue Giantも、最近シリーズのBlue Giant Explorerが完結し、Blue Giant Momentumに入ったが、この漫画を読むときも漫画の力ってとてつもないな、と衝撃を受けまくりであった。

花沢健吾先生のアイアムアヒーローは私が大好きな作品のひとつで、映画化された作品なので知名度が高いかもしれないが、ボーイズオンザランは元気がないとき必ず一気読みで読み返すぐらい好きだし、ルサンチマンも最高の作品。

他にも私が大好きな福満しげゆき先生や、渋谷直角先生、大橋裕之先生や、古泉智浩先生などもおそらくあまり知られてはいないし、あまり海外視点からは面白みも伝わらないだろうと思う。清野とおる先生も同じ。
(p.s ちなみに、マンガ好きみたいな話は特に公言していなくて、「好きなマンガなに?」って聞かれたら、「ハンターハンター」とか答えているけど、もし、「福満しげゆきって知ってる?」って言われたら、嬉々として福光しげゆき先生のマンガについて話したい。当たり前だけれど、ハンターハンターも死ぬほど好き。)

ここに書ききれないぐらいこれまでとてつもない量の漫画に私は支えられてきた。
手塚先生のブラックジャックには実際に人生変えられて、医学部を目指して受けた。努力不足で落ちて医学部はやめて、別の道にいったけど。

そして、これは当然、漫画だけに限らず、各国どの文化にもあてはまるであろう。
例えば、音楽なら、ジャズやゴスペルやラップなど"黒人文化"から発祥したものはどうしても彼ら/彼女らの文脈だとより深く感じられるところがあると思う。

これはその対象に対する愛着の優劣の話ではない。繰り返しになるが、ここは強調しておきたい。単純に私が好きなマンガを羅列している程度だと思ってほしい。海外ファンが分かってない、なんて言うつもりは毛頭ない。こんな良いマンガはもっともっと広まってしかるべき。

というのも、私もアメリカ雑貨が大好きで、家には、コカ・コーラ社やFedEX社やLee社(ジーンズ)などの米国カンパニーグッズやアニメでいうとポパイやトムとジェリーなどはとてつもない愛情をもって、コレクションしている。

それらに対する愛情は米国のアメリカ雑貨好きのみなさんにも負けていないと思うが、その文脈を踏まえた楽しみなどは絶対に現地の人にしかわからない部分は当然あると思う。
まさに、清野とおる先生の「東京都北区赤羽」なんて、赤羽住んでいない人ですらこんなに面白いが、住んでいる人が感じるおもしろさはもっと深いと思う。

マンガもそうだし、日本の文脈で感じられる文化をもっと探索したいなと強く感じた体験だった。(清野先生の「東京都北区赤羽」で爆笑しながら。)

そして、気が滅入っていていた中、元気をくれて、何事もやる気が出ない状態から、ふとこのことをブログに書こうと思うぐらいのきっかけをくれるマンガ、ひいては文化ってすごい。

p.s.
なんかこのブログを読んで、私と趣味が合いそうなマンガ好きの方話しませんか。それこそ赤羽とかで飲んだことないので、飲みませんか。
赤羽の思い出として、赤羽は大学受験のときに、大阪から出てきて、なぜか赤羽のホテルに泊まり、「ひょえー、赤羽みたいなやや東京のはずれっぽい街でも大阪の京橋ぐらい栄えてるわ」と東京と大阪との規模の違いに腰を抜かしたことを覚えてます。(記憶があいまいなので、実際にどうかは分かりません。そもそも大阪の京橋でものりかえで使ったぐらいで、飲んだことがないので、京橋以上かもしれないし、逆もしかり)
ちなみに、私は特に漫画や著者の細かい設定や考察を語るとかではなく、あのシーン刺さった、めっちゃウケたとかそのレベルで話すと思います。
最近、Youtubeの大好きな"バキ童チャンネル"で、ブラックジャックをうろ覚えで語るという動画があり、まさにあんな感じで話したい。
この動画はおもしろすぎてすでに10回ぐらいみた。バキ童チャンネルスタッフ、ぐんぴいさんって本当に素晴らしい方々だ。コンテンツとしておもしろすぎる。

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