株価操縦ゲームというタイトルのドキュメンタリー作品をU-NEXTでみた。
GameStopという数年前の米国のとある銘柄にまつわる事件を扱った作品。
GameStopとはアメリカの会社で、世界で一番大きいゲームを中心とした小売店。
国内に置き換えた時のイメージとしては、GEO(ゲオ)みたいな感じ。(GEOは中古ゲームCD買取・レンタルのはずなのでビジネスモデルは異なるが)
そのGameStop株がヘッジファンドに空売りされていたのをみた海外の個人投資家が、ヘッジファンドに対抗するべく、大量の買いを入れた。
小売りビジネスの銘柄がこんな値動きがあることは基本的にあまりない。不自然な値動きにヘッジファンドのショートが入ったと察したネットユーザーが、Redditという米国の5chのような掲示板で話題にしたところからはじまった。
ネットユーザーの個人投資家を中心に投資の買いが殺到して株価がもとの8倍の株価になる事件。
小ネタとして、リーマンショックを題材にした映画"マネーショート"で経済システムに対して逆張りをしかけて、大儲けしたヘッジファンド投資家・マイケルバーリーも今回も"買い"をいれたのもさすがだと思った。
経済というか金融を学ぶ101 (初級講座) としては、映画インサイドジョブやマネーショートでも取り扱われたようにリーマンショックや、今回のGameStopのように事例から学ぶのが最も入りやすい。
資本主義をたのしく理解するためのひとつの材料として最適だなぁ。これだけで、株・証券の各種取引もそうだし、金利、住宅、社会階層・消費者心理とか経済にまつわる利害関係者・プレイヤーについていろいろ学べる。
株価操縦ゲームは、個人投資家、ヘッジファンド、アナリストなどさまざまな人にインタビューしながら、GameStop事件を解き明かしていくドキュメンタリー。
こういう真面目な題材なものの、いろんな人にインタビューしながらユーモラスなドキュメンタリー形式の作品って、もっと増えてもいいよね。
リーマンショックを扱った映画インサイドジョブも同じような形で、こういう作品めちゃくちゃおもしろい。何よりもテンポが良い。
特に難しい構成ではない再現性のある企画なのだから、国内でもこういう形式がもっと増えてもいいよね。
よく韓ドラは世界水準でバズるし、面白いのに、日本のドラマはなぜダメなのか、みたいな論調はよくみるけど、
それの是非はともかく、私は韓ドラみないし、こういうユーモラスなドキュメンタリー番組が増えてほしいな。
あと、やっぱり国内経済番組も、堅すぎるよね。最近人気なPIVOTもあるけど、あれも対談インタビューだからまた違うし。
あまりよくわからないけど、国内は放送局が放映権の取得などの関係からかあまり自由度が高くないのかな?
海外の経済番組を日々みているわけではないけれども、ドキュメンタリー中に差し込まれる経済番組とかの雰囲気を見るとかなりおもしろそう。
私は野球をみるのが好きなので、たまに海外のスポーツニュースが翻訳された動画も観るが、映像演出が高いのはさしおいても、テンポもいいし、スタッツを含めたトークなどあきらかにエンタメとしての質が高いよね。
めっちゃ勿体ない。こういう映像づくりって需要あると思うけどなぁ。
ちなみに、このGameStop株をとりあげた下記のブログはめちゃくちゃおもしろいからおすすめ。
ベルリンで働くITエンジニアのブログ「世界の金融業界を震撼させたネット記事って最高の英語教材ちゃうか説」
そして、この作品をみたときに気づいたんだけど、U-NEXTって、おもしろい作品多くない?
下記の記事によると、国内シェア2位らしい。
U-NEXTが2年連続動画配信国内シェア2位を獲得、TBSコンテンツがシェア拡大に貢献
まず何よりも、作品タイトルのセレクションセンスがピカイチだと思うな。
「あ、この作品みたいな」と思ったら、唯一U-NEXTだけで配信しているみたいなケースがめちゃくちゃ多い。
私が愛する海外ドラマ「シリコンバレー」もU-NEXT独占配信だったはずだ。
以前は、Amazon Primeが握っていた契約を、U-NEXTがとった形だと思うが、この時点でU-NEXTかなりいけてるなと感じた。
私もそのときに、U-NEXTを契約した。
(まぁ、そもそもPrime VideoはあくまでもAmazon Primeの派生だからそれがメインではないのかとは思う。だからこそPrime Videoの評価すべき点は、それでもPrime Video独立で成り立てるぐらいいいサービスなところだよね。)
国内のオリジナル作品でいうと、私は格闘技好きなので、山本KIDのドキュメンタリー「山本KID 愛と夢 〜IT WAS ALL A DREAM 」などもよかった。
私の格闘技好きの友人はこれをみるために、U-NEXTに入ったらしい。
ドキュメンタリーでいっても、MUSIC BOXというアーティストを特集するドキュメンタリーもU-NEXT独占配信。
MUSIC BOXは、ジュース・ワールドが好きな友人から聞いて、ジュースワールドにハマりまくった。めちゃ聴いている。
ジュースワールドは、21歳で麻薬で早逝した天才アーティスト。
ドキュメンタリーの中でも、ラジオ(Podcast?)に出演した際も、即興でかっこよすぎるフローを披露して曲作ったり、文字通り天才。
私は音楽について詳しくないが、天才ってこういう人間のことをいうのかと思った。
21歳という若さで亡くなったのに対する世界に与えたインパクトがえげつない。
なんと"死後も曲がリリースされている"。未発表曲が2,000曲あるらしい。
良いか悪いかは別にして、「21歳で死ぬことを自身が予定していた」ということも歌詞でほのめかされている。
話を戻すと、U-NEXTが、国内シェア2位なのもうなづけるし、ゆくゆくは1位になるだろう。素晴らしいサービスだよね。
一時期各種動画ストリーミングサービスが乱立して、レッドオーシャンになっていた。
オリジナルコンテンツの質で圧倒的な力を見せるNetflixに対して、各種オリジナルコンテンツを配信したが、スポーツに特化したり、集客が強いコンテンツを独占ライブ配信したりして各種サービスがうまく差別化していた。
しかし、U-NEXTをみているとさきほども書いたような独占ライセンス配信、ライセンス定型戦略がとてつもなくうまいと感じる。
ロングテール的なカバーの仕方が本当に本当に素晴らしい。
ロングテールの総合。"総力的なコンテンツ力"が極めて高いように思える。
マーケティングを専門とする端くれとして、の端くれとして顧客が求めているものをカバーする = ロングテールをカバーすることなんだな、と気付きを得た。
こういうサービスは個人的には素晴らしいサービスだし、間違いなく世のためになっているから、伸びまくってほしい。
本日は以上。
てか、やっぱり面白いと思ったことを書くときってめっちゃ熱量高く書けるから、書いているときも楽しいわ。
もともとこのブログも他のブログの最後にP.S. U-NEXTっておもしろくね?って書きだしたら止まらず、別のブログとして独立させた。
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