少年漫画が読めなくなってきたという話

今日はライトなトピック。

成人過ぎたころから、少年漫画のノリについていけなくなってきた。特にアクション。
数年前に流行った鬼滅の刃も、最近はやっている呪術廻戦やチェーンソーマンなども、最初何巻か読んでやめてしまった。
進撃の巨人のクライマックスで、スケールの大きい巨人同士のバトルシーンもあって、「なんかスケールでかすぎてよくわかんなくなっちゃった...!」(ちいかわ風)と、かつてならわくわくしてたはずのシーンでもあまりついていけなかった。
ジョジョもめっちゃ面白いと勧められることが多く、何度かチャレンジするものの難しかった。

漫画はこれだけ人気なのだから間違いなく面白いと思うのだけれど、こちら側がもう熱量を持って読めない。
焼肉でカルビはおいしいのに、油が重くて食えなくなるのと同じ理屈だと思う。
子供のころ、焼肉終盤でもまだカルビを食べられたのはすごいことだったんだなぁ。そもそも肉の違いもよくわかってなかったけど。

これらの漫画はペルソナが少年なのだから当たり前なのだけれど、悲しいことである。当たり前だけど、漫画が面白くないではなく、私の感性が変わったという話。
最近、昔サンデーで連載されていた超人気作の「金色のガッシュ!」の続編が発表され、Web漫画か何かで連載されている。
めちゃくちゃおもしろいのだけれど、もうどんどん少年誌的なノリについていけなくなってきているのを実感できる。
熱いセリフや感動シーンにうまく入り込めない。
ただ、入り込めなくても、私が小学生ぐらいにかなりはまっていた漫画だし、いつ読み返しても当時の熱量で読めなくてもおもしろいし、続編も含めて思い入れのある作品には変わりない。

逆に「バクマン。」は同じ少年漫画でも大人になってからどんどん好きになってきた作品もある。アクションが少ないからなのだろうか。
ちなみに、バクマンは当時中学一年生で連載開始になって、当時は少年ジャンプを購読してたので、「なんじゃーーー!!このおもろい作品は!!!」と腰を抜かしたけど、途中ぐらいからやや熱が冷めて、ジャンプを読まないようになっていた。
影響されて漫画家になろうと思って、絵を描いていた時期もある(そんな人めっちゃ多そう。)。調子に乗って、漫画家目指して集英社に持ち込むキッズが当時めっちゃ多かったとのこと。私もやってたらボロクソに言われて突っ返されてただろう。

大人になって、当時放送されていたアニメをストリーミングサービスで見るようになって再びはまった。
特に、アニメもめちゃくちゃよくできていて、一年に何度か最初から最後まで何度か見ることをしている。
(ちなみに、一番好きなキャラクターは「平丸さん」。平丸さんと編集者の吉田さんの掛け合い。平丸さんのプロポーズシーンはめちゃくちゃ感動する。)

同作品は、中学生の2人組が漫画家を目指し、友情、恋愛、ライバルとの闘いなどを経ながら成功するという筋書きとして出来すぎている一部の天才にスポットを当てた漫画で、おそらく漫画業界を目指している人が見たら眉唾ものだろう。
なんか青臭い主人公たちが、ひたすらに「友情・努力・勝利」をアクションバトルとかではなく、頑張り続けるという内容がすごくいいなと思える。アクション漫画もまさにそんな感じなのだろうけど。

「ショーハショーテン! 1」というおそらくまだ連載中の漫画があって、バクマンと同じく若い二人組が漫才師になるみたいな漫画で、作画は「バクマン。」と同じ小畑健先生なのだけれど、それはあまり楽しめなかった。
バクマンとは原作が違うのだけれど、私が好きな小説の作家の浅倉秋成先生が担当している。
また、「バクマン。」と同じ大場つぐみ先生と小畑健先生のタッグの「プラチナエンド」も最近知って読んだが、アクション具合が大きすぎたからなのかあまり入り込めなかった。
今思ったけど、なんか主人公がクールすぎると読めないということに気づいた。

さて、感性の変異以外に考えられるとしたら、全部読んだら面白い、という観点かな。
おそらく子供頃より今のほうが「長く待つ」ことができなくなっているはず。
これは子供のころの感受性と今の変化だけではなく、SNSのショート動画に代表されるようにエンタメが消費されやすくなってきて、すぐに面白いことが重要になってきているというのはありそう。
WEBマンガとかも流行ってきているし、話題になった「タコピーの原罪」も1話目から主人公がめちゃくちゃ複雑な環境で、衝撃的なオチがあるみたいなことが多くなってきているのかも。

(※ちなみに、押切蓮介先生の「狭い世界のアイデンティティー」っていう漫画家が暴力で漫画界で生き残りをかけて戦うっていう衝撃的なコンセプトの漫画があるのだけれど、面白いので興味があったら読んでみてください。紙媒体の漫画家が、WEB漫画家をボコボコにするみたいな強烈なシーンもあります。)

何をおもしろいと感じるかの感覚が大人になって変わってきているのは間違いない。
これは前回のブログで書いた何を「かわいい」と感じるかという話と全く同じ。
人生で読んだ漫画の中で10個今の自分が好きな漫画を絞るとしたら、下記になる。

(順不同)

・HUNTER x HUNTER
・狂四郎2030
・嘘喰い
・僕の小規模な生活
・BLUE GIANT
・ボーイズオンザラン
・路傍のフジイ
・さくらの唄
・喧嘩稼業
・東京ヒゴロ
※上記の漫画は基本的に作家買いするぐらい同作家の作品はどれも好き。
何が面白いと感じるかを分析してみようと思う。

純粋なアクション漫画は「HUNTER x HUNTER」だけっぽい。

どこに良さを感じるのかを分析してみよう。

以上。分析してからそれを踏まえてブログかけよって話だね。

P.S.
子供のころ、ポケモンってなんでこんな面白いのに、大人は興味ないんだろうと不思議だったけど、こんな感覚だったのかと分かった。
将来子供ができたときに、子供からポケモンの話されても、ついていけないだろうし、新しいポケモンを覚えるの苦労するだろうなぁ。
でも、小さい頃に遊戯王/デュエルマスターズみたいなカードゲームを一人で二役でデュエルやってて、めっちゃ退屈だったから、そういう知略が関わるゲームならまだ楽しめるだろうし、付き合ってあげたい、と謎の思いがある。同じくモンスターやルールを覚えるの苦痛だろうけど。

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