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「あなたはどうやって今のようになれたのですか?」
すると彼は私の顔を見て、こう答えた。その時の彼の答えは、私が今クライアントたちに話す言葉と全く同じである。
「トレーニングだ。一にも二にもとにかくトレーニングだよ」
出典:「ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう」 著者:エリック・ベルトランド・ラーセン
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出典:「ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう」 著者:エリック・ベルトランド・ラーセン
私がしばらく前に読んで影響を受けた本の一節である。
本のタイトルは典型的な暑苦しい自己啓発本だが、文章に気持ちの良い熱量があり大好きな本だ。
1年に2~3回読み返すようにしている。冒頭の一節は、著者がメンタルトレーナーを目指すきっかけとなった「アンソニー・ロビンズ」という自己啓発講演家のセミナーで著者が彼に聞いた質問である。
アンソニーロビンズを調べたら、NETFLIXに彼のドキュメンタリーがあったので、興味がある人はみてみるといいかも。私もこのブログを書いたら見る。
本の著者は、ノルウェーのメンタルコーチで、軍隊出身でもあり、オリンピック選手やビジネスマンのメンタルコーチをしている。
「トレーニングだ。一にも二にもとにかくトレーニングだよ」という言い回しが好きで、頭の中でリフレインさせている。
何かタフな状況になって気持ちの切り替えが必要なときに、「これはトレーニングだ」と頭の中で自分に言い伝える。
「気にするな」「大丈夫」ではなく、「トレーニングなんだ」と言い聞かせることの方が腑に落ちる。
本の内容を自分に落とし込むときはやはり時間がかかる。
習慣づけて、また読み返して再度内容を頭に叩き込んで、再度試してと繰り返す。
本を読んで、一度切り替えたマインドがずっと永続的に続くことはない、と考えないといけない。
という話に付随して、最近妻から聞いた面白かった話で、「あまり自分にとってプラスではないと思う情報をみてしまう」ことはドーパミン的な快感につながってしまうので、どうしても繰り返してしまう、という話を聞いた。
たしかにと納得した。
わかりやすい例だと、SNSのゴシップ的な投稿とそれに対する賛否両論のコメント欄などしょうもない、自分にプラスはないと思いつつ、見てしまいイラつくみたいなことがある。
得るものなんて何もないとわかっているのに、あれは一種の快感で脳が思ってしまう。
メンタルトレーニングの初歩だと思うが、なぜそれを考えてしまうのか、のきっかけを言語化して、きっかけから防ぎに行く必要がある。
紙に書き出して、物理的に捨てることも有効だというのも聞いたことがある。
自分の今の状況をとりあえずつらつらと書く、というのが悩み事の解消に有効だというのもよく聞くが、きっかけを言語化するのが重要ポイントな気がする。
つらつら書くにもフォーマットが必要というやや逆説的な話だが、私にとってはこのアプローチが好みだ。
話は変わって、悩み事を解消するには忙しくするのが一番いいという話がよくある。
賛成である。忙しすぎると、疲れさせることが出来るので、悩む時間も体力もない。
一方で、物理的に文字通りの仕事ばかりだと、可処分時間が少なくなり、好きな学習や情報収集をすることに罪悪感が出てくるのはよくない。
ポモドーロテクニックという集中力をあげるための超有名な手法がある。
集中力を上げるテクニックとして一番有名かもしれない。
25分集中して、5分休憩みたいなやつだ。
最近あらためて実施してみて良いなと思った。
仕事をすると、没頭しすぎて、どうしても「キリのいいところ」でやめてしまう。
また、私は注意散漫で、25分すら集中できないと思っていたが、やってみるともう25分たったのか、と思うことの方が多い。
おそらく、60分 ~ 90分ほど作業に没頭して、そこから疲れて長めの休憩をとるが、そのあと集中力がとぎれとぎれになる自覚があった。
ポモドーロテクニックのおもしろいところは、繰り返すように「キリの悪いところでやめる」ところにポイントがある。
うーん、もっとやりたい、と思いつつ、強制的に休憩をとる。
私の場合は、風呂洗い・シャワー・皿洗いなどの家事をこなすことが多く、休憩時間はそこまで指定せず、買い物にいってしまうこともある。
ポモドーロテクニックの休憩時間のときに、事前にやることを決めておくと、ロボットのようにそのまま洗い物をする。
決まっているからやる。トレーニングだと思ってやる。
以上
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