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とりあえずたくさん話してみる

事実と感情を切り分けることが大切である。
メンタルコントロールのためでもあるし、問題解決のためにも必須な要素だ。

事実と感情を切り分けることは重要であることはわかっているのだが、私は苦手で訓練が必要だ。
とはいうもののやはり、頭で分かっていても簡単に実践出来てしまうほど、私はまだ精神的に成熟出来ていない。経験によるものも多いだろうから、焦らず経験値を貯めていくしかない。

あらためて最近上記のような気付きを得たのだけれど、その気づきを得るための前提として、自分が抱えている悩みや、モヤモヤと考えていることは出来るだけ答えを持っていそうな人に話したほうがいいという話を今日は書きたかった。

私には、困ったときに相談できる信頼できる方が身の回りにいくらかいる。非常にありがたい限りである。
なかでも最近、個人事業主として独立するきっかけとなった方に、久々にゆっくり二人でお話する時間があった。

私のようなものが気軽に接することが出来ないようなとてつもない実績があるのにも関わらず、二回りほど年下の茶坊主である私に対し、いつも誠実に向き合ってくれる。
たとえ、まとまりのないぼやっとした感情のままお話をさせて頂いても、いつも明快かつ腹落ちするアドバイスを頂ける。

基本ベースとして、その方は徹底的に事実と感情を切り分けることが出来ていて、自分の未熟さを思い知らされる。
そして、話してくれる彼自身の経験も深みがあり、圧倒的な差を感じやや恥ずかしさに似た感情になる。

例えば、自分が所属する組織である出来事があって、それが雲行きが悪い方向に影響しそうなものがあった。
私自身それの当事者というわけではなかったが、どうしても心がざわついてしまう。
私もフォローに入ったが、その場で完全解決という方向にもならず、しばらく心残りだった。

そのケースを、彼に数日後早速相談した。
そうすると、即答で、"そういったケースの場合は~~"とポイントを押さえながら回答してくれた。
加えて、そのケースに似た体験談を共有してくれた。それが非常に勉強になる。

やはり話していると、表現が陳腐で恐縮だけれども、想定している物事の深さ、覚悟の深さの度合いが大きい。
組織を大きくした経験のある経営者はとてつもない器量を備えているなと驚くばかりである。

(また余談だけれども、昔 昼間の定食屋で議論することというブログを書いた。内容の要旨は、"昼間の定食屋でも議論が出来るかどうか"というのが自分にとっての心地いい関係であるかどうかのひとつの基準である、という話である。
例に漏れず、彼も軽く挨拶をするやいなや、私がすぐに会話の本題に入り悩みを打ち明けても、すぐに議論につきあってくれる。非常に心地いい。)

さて、先述の通り、これらの気づきを得ることが良かったというのはもちろんのこと、その前段として、考えていること、悩んでいることは出来るだけまとまっていなくてもいいから、都度、相応しい方に相談すべきである。

相談させていただく方の時間をむやみやたらに奪ってしまうのはいけないが、自分で悩み続けたり、友人にただ悩みを伝えたりしても解決しないし、最悪の場合そのまま回答が出ないまま気持ちが腐ってしまう恐れがある。

とりあえず思っていることを適切なタイミングでたくさん話してみる。打ち明けてみる。そして、相手の話もたくさん聞くという経験を経て納得するという過程。
気づき、その答え自体も大事だけれども、その一連のフローが貴重だ。それを経験できる相手というのはなかなかいない。とてもありがたい。

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