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選択と集中のためのルーティン

仕事の選択と集中をはじめた。
そろそろ業務量が多くなってきて、業務を整理し始めた。

そんなときに、下記の本を読んだ。
オリバー・バークマン "限りある時間の使い方"

タイムマネジメント周りの仕事術かと思って調べると(そういう本はあまりあてにならない)、そうではない。

時間をコントロールすることは不可能、というそもそもの前提があり、仕事を効率化すればするほど仕事が増えるという矛盾がある。
人は往々にして、目的のない余暇に耐えられないから、"【効率的に】【余分な】"タスクで埋めてしまう。
本の大枠の趣旨としては、國分功一郎氏の暇と退屈の倫理学に似ている。

さて、緊急ではあるが、重要でないタスクに埋もれていた。
緊急とは、求められているものである。
そこに自分にとっての価値観が入る余地がなく、淡々の時間が費消されていく。

緊急ではないが、重要なこと。
結果ではなく過程(かかわっていること)自体に価値があるもの。
これを軸に、仕事の整理を行っている。

ちなみに、このブログを書くことも"緊急ではないが重要"だ。

(※ 関連記事として、3年前ぐらいにこんな記事を書いていた。
緊急ではない×重要×知らない
"緊急ではない x 重要" なことの中でも、"想定できている / できていない" ことがあり、後者の中に重要なことがありそう、という記事。)

一旦、業務として別の人にお願いしたり、キリがタイミングで仕事の受け入れをストップする。

とはいえ、全部が全部 "緊急ではないが、重要なこと"にするのは難しい。
ただ、時間の余裕は確保しておくし、余白の時間にベストパフォーマンスで思考できるかといわれると、それも中々に難しい。
少しづつ緊急ではないが重要な事に余白の時間を使う訓練をする。

そのためには、ルーティーン化するのが一番いいんだろうなと思う。

最近、横浜DeNAベイスターズで活躍中の元MLBのサイヤング投手のトレバー・バウアー氏のYoutube動画を見た。
(ちなみに、私は阪神タイガースファン。今年はアレ出来た。うれしい。)

トレバー・バウアー氏は、来日前の問題児のようなイメージと打って変わって、人格も優れているうえに、かなり理知的。
Youtubeで彼自身の投球理論を語っていて、その中でもルーティンの重要性を説いているのが印象的だった。

何かがうまくいかなった場合は、それまでの準備のルーティンのどこか、が間違っているからそこを修正する、という話だった。
言い換えると、マインドやその場面での行動そのものに対する反省は不要という話である。
そこはコントロールできない。
仕組みが間違っているから、自分のマインドや行動を責めない。

コントロールできることに集中するというのが大事な考え方であることは言うまでもないけれども、そのコントロール出来ることは準備であり、ルーティンである。

坂口恭平氏の 『生きのびるための事務』という楽しいコラムがある。
このコラムの趣旨もつまりは同じで、ルーティンを設計し、ルーティンで何かを行い、失敗したらマインドではなく、ルーティンを修正しようという話だ。

ちなみに、同氏の"継続するためのコツ"というエッセイ本もとても面白いので、下記のコラムを読んではまった人にはおすすめ。
本日は以上。(※ いつも通り、リンクはアフィリエイトリンクではないので、一応補足で。)

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