人を紹介するときの注意点

気が合いそうだなという知人同士は積極的につなげるようにしている。

前回のブログで、友人と友人をつなぐことをよくしている、という話をしたがそれについて思うところがあったので、ブログを書くことにした。

一言でいうと、人をつないでも紹介された人にとって、その時間は有益だとは限らないという話。

間違っても、友人と友人をつないだから、ギブをしたと勘違いするような人間になってはいけないと感じた。
それが、例えば、仕事につながって明確に紹介を受けた人が仕事をもらった、みたいな話だともしかしたら話は別かもしれないが、

よくいるパターンとして、二言目には、「ドコドコの企業の○○さんと知り合いで~~」など聞いてないのに言い出して、人脈自慢をし始める人はたまにいるが見てられない。
あれって、なんなんだろう。
文脈上、必然性があるなら何の問題ないけれど、会話の文脈関係なく、論点をずらしてまでそんな話をし始める人は本当に多い。
聞いていて退屈なだけではなく、「あ、この人自分に自信がないんだろうな」「会話の進行よりも承認欲求を優先するぐらい知性が低いんだな」とかなり信頼を失うので、本当に気を付けたほうがいい。

ただし、私も人を紹介する際は、相手の悩みの解決に役立ちそうな人や、今後の方向性が似ている像の参考として、もしよければという温度感で紹介しているものの前回のブログを書いた後、またここまでブログを書いて、果たして彼らにとって有益な時間になっただろうか、と不安になった。

私の経験としてぱっと思いついたのは、
・高校生の時に、私は医学部を目指して勉強していたのだけれど、知人から東大出身の人を紹介されて、勉強法とか参考になるかもしれないから、と紹介されて話した。
・大学卒業後、米国に行こうと思っていた時期があり、旅行した際に現地のガイドさんが、「海外で働いている人」というくくりで、現地で働いてる日本人とのMTGを設定してくれた
・仕事で著名な経営者を紹介するよ、みたいな話で飲み会に呼ばれて行った

他にも色々あるが、上記は結果的に役に立たないものだった。上記はいずれも私から依頼したものではない。

もちろん、有益な時間に出来なかった私自身にも問題があるが、もし上記で紹介してくれた人が「紹介してやった」と価値を提供したと勘違いしているようなら見当違いも甚だしいと感じるレベルには役に立たない時間だった。寝てた方がまし。

先日も、"○○日空いてますか?顧客になるうる人を紹介できると思います”という話をうけて、ありがたいがお断りした。
その人をあまり信用していないし、苦手だからという単純な理由だ。連絡来た瞬間、断ろうと判断した。

さて、意味のない紹介の基準はなんだろう。
・そもそも紹介してくれた人との関係性がそこまで深くない
・ニーズを理解せず、とりあえず紹介して、論点がボヤついているパターン
・紹介された側同士のギブテイクが成立していない
などがあるだろうか。

少なくとも紹介したということは、人の時間を奪っていることになるわけだから、上記の基準は満たせているか、ぐらいは整理してから紹介したい。

ここまで書くと、紹介するという行為自体がややネガティブに思えるような文章になってしまったけど、紹介で生まれた良いご縁はたくさんあって、私のことを思って紹介してくれたお世話になっている方々はたくさんいる。それに対する感謝はしつくせない、不義理は絶対にしないようにしている。

紹介単位で良い悪いではなく、「この人が紹介する人なら問題ないだろう」という紹介者に対する信頼が最も大きい気がするな。

最後に、何よりも冒頭に書いたように、「紹介したからギブした」みたいな恥ずかしい思い込みをしないでおこう。

p.s.
全く関係ない話題なのだけれど、先日ジャズコンサートに行くと、曲の終わりに「Foo!!」みたいな感じで毎曲食い気味に歓声を上げる客がいた。
ジャズのコンサートに限らず、クラシックでも、ロックでもどのコンサートにもこんな客はいるはず。

歓声をあげることはまぁ問題ない。むしろ演者側からしたら、盛り上がっている客がいたほうがうれしいだろう。

ただ、曲の終わりに毎曲食い気味に歓声をあげていると、その人の"盛り上がっている客"を演じているみたいな意図のようなものを感じ、嫌悪感を覚える。だとすると、その人のひとりよがりの承認欲求のために叫ぶのはやめてほしいなと嫌だった。
少なくとも、演奏を聞きに来ているわけで、周りの客に違和感を覚えさせる行為である時点で迷惑だと感じるけど、ライブはそういうものと、寛容になるべきだろうか。
音楽の余韻が薄れる気がして、私は迷惑に感じる。
性質は違うけど、文脈関係なく人脈自慢をする人の承認欲求に似た何かを感じたので思い出して書いた。

愚痴で終わってすみません。

Tweet

© 2024 ZUUHE