五島列島にいってきました。おばあちゃんに会いに行く。

長崎県の離島に五島列島という島がある。

おばあちゃんが住んでいるので、先日友人と2人で行ってきた。

子供の頃は毎年行っていたが、中学受験を始めるころぐらいから隔年ぐらいになり、とうとう高校生ぐらいになってからはいかなくなって、社会人になってようやく一度行けたきり。

それからは、おばあちゃんに顔を見せられていなかったので会いに行った。
最後に行ったのは8年前。

おばあちゃんは今でも足腰元気で、会話も問題なくできるが、現実的に年齢を考えると、会える回数はあと数回ぐらいになるだろうと感じた瞬間にさみしくなって、スケジュールを調整して、9月末に行ってきた。

先日ブログに書いた叔父の葬式の件から、大事な人に会える回数は思ったより少ないよなと感じることが多くて、家族でも、会う機会が少なくなってきた友達でも、顔を合わせる機会を積極的に作ろうと心がけるようになった。
(ちなみに、あまり連絡してない友人に、「久しぶり!元気?ちょっと話そうよ」なんて言おうもんなら、十中八九マルチかと思われるので、伝え方は要注意。)

さて、今回、2泊したなかで、その時の思い出を書く。

まず、五島列島について知らない人も多いので簡単に紹介しよう。

五島列島は、人口5万人ぐらいの島である。その昔、潜伏していたキリシタン関連の協会があり、それらが世界遺産登録されている。

五島列島は、下五島と上五島という島に分かれている。私は下五島にしかいったことがないので、今回は下五島について書いていると思って読んでほしい。

だいたい半日あれば、ぐるっと一周回れるような大きさ。
何があるかといわれれば、海しかない。
ここは愛をもって容赦なく言わせてもらうと、海しかない。

リゾートっぽい旅行にいくならば、沖縄のほうがいいはず。
海や自然をぼーっと眺めたり歩いたりするのが好きな人には五島列島はとてもいい。

おいしいものとしては、「五島うどん」(一般的な麺より細くて、ちゅるちゅるしていてあっさり系)や、「五島牛」「サバ寿司」(鬼鯖寿司というサバ寿司が有名でおいしい)がある。

五島牛は脂身が多くて、私は苦手。五島牛に限らず昔からサーロイン系の肉が苦手。

昔、おばあちゃんの家で五島牛を「うまいうまい」とめちゃくちゃ食べたあと、夜中気持ち悪くてトイレで全部吐いて、(人生はじめての)正露丸を飲まされて寝かされた話を、五島に行くたびにおばあちゃんが喜んで話すのを聞くのが恒例行事。食中毒とか五島牛が悪いのではなく、私は脂身が多い肉を身体があまり受け付けないという話。

ちなみに、大阪に帰ってきてから、「正露丸って知ってる?おなか痛いのすぐおさまるで!」って友達にワケの分からない謎知識を披露をしたことも思い出した。なんて健気な口コミだろうか。

五島福江空港を使う人におすすめなのが、売店で「サバ寿司」を買うのと、空港内の小さいレストランがあるのだけれど、そこで「五島豚のかつ丼」があって、それが前回行ったときも今回も食べておいしかったので、帰りに空港で食べてみてほしい。ただあくまでも空港メシで、私はグルメに詳しくないので、そこまで期待値は高くしないでほしい。空港メシが好きなだけかもしれない。

長崎県・福岡県から飛行機で30分ぐらいでいける場所である(夏は東京や大阪から直行便が出ていることがあるが、基本的に乗り継ぎが必要。)。

小規模な旅客機で飛行時間も短く、短時間の間に揺れやすいため、乗り物酔いしやすい人は酔い止めを飲むのがおすすめ。

今回、私は睡眠不足も相まって、酔い止めを忘れて、降りてからしばらくグロッキー状態になるぐらい乗り物酔いした。あと10分ほど飛行時間が長ければ、遠慮なくエチケット袋に吐いてた。
隣が家族旅行中と思われるお年を召した女性の方だったので、記念すべき五島列島の最初の記憶を「隣のヤツがゲロ吐いてた」でスタートさせるのは思い出テロリストになりえるので耐えた。

予定は決めてなかったが、ついて速攻予約していたレンタカーに乗り、海に行った。

さきほど、海しかないと書いたが、その海はめちゃくちゃ綺麗。
前職の同僚で、某大手旅行代理店の世界の色んな海を見た営業マンがいたが、世界中の海で五島列島の海が一番きれいだと思うと言っていた。(※あくまでも主観)

9月末のやや季節外れの海で、この綺麗さ。
ちなみに、全部で今回の滞在で海に3回ぐらい行ったが、貸し切り状態で人がゼロのタイミングもあったし、いても5人ぐらいだった。

五島列島 海
五島列島 海
五島列島 海

私は子供のころから何度か行っていて、幼稚園や小学生の頃は毎年行っていたが、はじめていった海が五島列島だったので、海といえば五島列島のイメージがある。
大阪出身で、18歳まで大阪に住んでいたのだけれど、海といえばきれいな海を想像していたので、子供のころ最初に近畿圏の海に行ったときに「なんやこれ!海ちゃうやん!」とカルチャーショックを受けたことを覚えている。

逆に言えば、お子さんのいらっしゃる方はぜひ五島列島の綺麗な海を体験することをおすすめする。海はいくつかあって、混雑もしていないので、安心して遊べる。海岸をみるだけでも美しい光景なのでおすすめ。

さて、海に行って、車の中で昼寝した後、おばあちゃんと会う。
相変わらず、元気そうで一目見た瞬間に心底安心した。

「あぁ、会いに来てよかった」と思わずにはいられなかった。

そのあと、おばあちゃんが予約してくれたお寿司屋さんにいって、お寿司を食べた。当然、五島列島は魚がとても取れるので、お魚がおいしい。

例にもれず、世の中のおばあちゃんは、孫のことを「大食漢」だと思い込んでいるので、めちゃくちゃ食べさせられた。

次の日の朝食も「菓子パン2つ、もも2つ、バナナ3つ」だった。
そのときも、「昨日はお寿司屋で遠慮してあまり食べなかったね〜」と言われたのが、衝撃だった。もちろん、おばあちゃんらしさを感じてとても嬉しかったけど、おなかがめちゃくちゃ膨れた。

最初の1泊だけおばあちゃんの家に泊まったのだけれど、良い体験だった。

お話をたくさんしたのだけれど、いくつか気づきがあった。

おばあちゃんはもう夏は暑いからほとんど外に出れないとのこと。夏がそうだから、冬も寒くて外に出られないだろう。
朝早く起きて5~6時ぐらいには近くにある祖父の墓参り(日課)をすませて、週に2~3回知人が車で迎えに来てくれて買い物に連れて行ってくれるとのこと。

旅行にもいかなくなったとのことで、昔は京都に毎年のようにいっていたが、コロナを境目に旅行自体を取りやめたらしい。同じ状況のご老人は多いだろう。スーパーに行く時も、おばあちゃんはマスクを付けていたし、かなり心配していたことがわかる。

そして、打って変わって結構衝撃的な話があったのだけれど、家の電話に詐欺電話がかかってくるから、ほとんど出ないようにしているらしい。
田舎の家電にオレオレ詐欺を筆頭にかなりの詐欺電話が多いようで、まったく腹が立つ。

ちなみに、おばあちゃんは8年ぶりに急に電話してきた私の名前をド忘れしていたので、私も焦って、父の名前を出しながら「私が誰であるか」を説明することに30秒ほど費やした。
おばあちゃんボケたのか、と心配だったがそれは問題なかった。

あとは、おばあちゃんがやることはテレビをみることだろうけれど、合計2時間ほどテレビを横目に見ながらお話しする時間があった。
おばあちゃんが好きな番組は「ポツンと一軒家」らしい。五島列島に住んでいるのに、「ポツンと一軒家」が好きなのか!となんかおもしろかった。

おばあちゃんの家を発って、一緒にいった友人に迎えに来てもらい、「大瀬埼灯台」という灯台にいった。

駐車場から灯台まで往復1時間ぐらいで、行きが「下り」で帰りが「上り」のため、乳酸が溜まりすぎてきつかったが朝の良い運動になった。

五島列島 大瀬崎灯台
五島列島 大瀬崎灯台
五島列島 大瀬崎灯台

灯台の付近はドラゴンクエストの世界みたいでわくわくした。

仮に灯台にブオーンみたいなモンスターがいたらどうしよう、ひとたまりもないわ、と思いながら登った。

ドラゴンクエストのイメージ
(出典:「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」スクウェア・エニックス より)

この状況、怖すぎぃ!

灯台に上った後は、漁師町の近くの中華料理屋さんでご飯を食べて、昔いったことがある温泉に行ったあと、はやめにホテルにチェックインして、お酒を飲んで、夜ごはん屋さんを検索して予約した。

五島列島だけなのか、田舎でよくあるのかはわからないが、需給の関係からレストランの予約はほぼ必須であることが多い。
人気で入れないというわけではなく、単純にやっている店が少ないから予約はしてからいくのがおすすめ。

そんな感じで、3日目も2つの海に行って、温泉に入って、空港に早めに行って先述のレストランでご飯を食べた。そういえば、五島列島のレストランで提供されるビールはほぼほぼアサヒビールでした。
アサヒビールが群抜いて大好きなので、ASAHIの営業担当のみなさま、五島列島でのシェア獲得のための活動誠にありがとうございます。
東京のように、この居酒屋はアサヒビールかどうかの入店後しかわからないギャンブルをせずに済んだので、大変助かりました。

以上。そんな感じでした。

こんなブログに何の宣伝効果もないだろうけれど、来年や再来年の夏にぜひ五島列島に行ってみてくれたら嬉しいです。ぜひ。

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